Diamond Constructionダイヤモンド工事

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標準的な4工法

フラットソーイング工法

高出力エンジンを搭載したコンクリートカッター(以下切断機)にダイヤモンドブレード(以下ブレード)を取り付け、垂直方向に舗装道路面コンクリート床面等を切断する工法です。ハツリ作業と比較して低騒音・低粉塵・低振動で作業ができます。切断物は凹凸が無く、安全に効率良く撤去できます。

作業概要

工事発注者の指示した基準点を画線器などで切断線を切断面に作図します。舗装版厚床版厚を確認の上、適合する切断機とブレードを使用します。切削粉排出及びブレードの冷却に冷却水をブレード切断面に毎分6L前後供給します。
ブレードを高速回転させながら切断します。切削汚水は、切断機に装備されまたバキューム装置で自動回収します。
1回あたりの切断深度は、切断機の出力ブレードの外径で決定されるものではありません。1回あたりの切断深度は基板厚による剛性で決定されます。標準的ブレードの基板厚は、切断機の切断能力で決定されます。またブレード消耗費は、ブレードの径が大きくなると消耗費率も増大して不経済な施工コストになります。標準的切断作業は、切断効率とコストを考慮して切断深度10cm単位でブレード径を変更して、複数回切断するステップカット工法です。

用途

道路

舗装切断 舗装の復旧・補修工事・歩道や側溝の設置工事
ガス・水道管等を埋設する管路工事
管路工事の後、舗装への影響を取り除くための切断
マス切り 電柱・ガードレールなど設置のための部分切断

コンクリート構造物

橋・高速道路 橋・高速道路等の改修・解体に伴う切断
建物 工場等の床面の改修・解体に伴う切断
目地切断 空港・土間に収縮目地を入れる溝加工

コアドリル工法

コアドリルにダイヤモンドビット(以下ビット) を取付け、コンクリート構造物・道路等を穿孔する工法です。

  • 低騒音・低粉塵・低振動で作業できます。
  • 穿孔面に凹凸が発生しませんので、補修の必要がありません。
  • ハツリでは困難な大口径穿孔や高深度穿孔が可能です。

作業概要

被穿孔物の穿孔予定面にアンカー孔を設けて穿孔機を固定します。コアドリルにビット・水処理バットを装着します。切削粉の排出及びビットの冷却のため、冷却水を毎分0.5〜3L供給しながら穿孔します。穿孔作業で発生した切削汚水は、水処理パットから回収します。回収した切削汚水コンクリート塊は、関係法令を遵守して処理します。
建築構造物の壁等の場合、穿孔長が浅いため、1体式ビットを使用します。穿孔長が深い場合、延長ロッドで穿孔します。土木構造物等の穿孔長の深い場合は、3点式ビットを使用します。穿孔長に合せてチューブを延長して穿孔します。

用途

建築

配管設備工事 ガス・水道・電気・冷暖房
改修・解体工事
耐震補強工事 アンカー孔

土木

改修・解体工事 ダム・トンネル・橋・高速道路・護岸壁
ヒューム管等の配管

道路

テストピース採取穿孔
付帯設備設置工事 ガードレール・フェンス・照明灯

ウォールソー工法

主にコンクリート構造物の壁面を切断する工法です。壁面にウォールソーマシン(以下切断機)を取付け、ダイヤモンドブレード(以下ブレード)で切断しながら走行レール上を移動します。ハツリ作業と比較して低騒音・低粉塵低振動で作業します。切断面の凹凸が無く綺麗です。切断精度が要求されるコンクリート構造物の改修耐震工事等に活用されます。

作業概要

  • 準備作業

    切削汚水の現場周囲への拡散・流出に備えて、養生仮設します。壁面コーナー部は、切り残し部分が発生します。切り残し部分は予め、コアドリルで穿孔します。

  • 切断作業

    被切断物の予定切断線に沿って、走行レール固定用のアンカー孔を設けます。被切断物に走行レールをアンカーで固定し、切断機を走行レールに取り付けます。ブレード・ブレードカバーを切断機に装着します。ブレードに冷却水毎分6L前後供給し、回転で被切断物を切断します。1回あたりの切断深度5cm単位でブレードを交換し、段階的に切断します。(ステップカット工法)切断長が走行レール長を超える場合、走行レールを継足するか、位置替えします。切削汚水・コンクリート塊は、関係法令を遵守して処理します。

用途

土木構造物

改修・補修工事 橋・高速道路・トンネル・擁護壁
解体工事 コンクリート構造物

建築構造物

改修工事 間取り変更・窓枠・ドア取付け
エスカレーター設置
耐震補強工事 壁面耐震スリット加工

ワイヤーソー工法

主にコンクリート構造物を切断する工法です。ダイヤモンドワイヤ(以下ワイヤー)を被切断物に巻付け、ワイヤーソーマシン(以下切断機)で切断します。ワイヤーは柔軟性に優れ、被切断物の形状に合せて切断することが可能です。大型コンクリート構造物から曲面状の物まで被切断物の形状を限定しません。ハツリ作業と比較して低騒音・低粉塵・低振動で作業できます。切断物は凹凸が無く、コンクリート塊を安全に効率良く撤去できます。

作業概要

  • 準備作業

    切削汚水の現場周囲への拡散・流出に備えて、養生仮設します。ワイヤーの破断・ジョイントスリーブの飛散に備えて切断エリアを防護ネット等で仮設します。被切断物を分割する場合、ワイヤーを通す誘導孔をコアドリルで穿孔します。(穿孔径Φ50mm)被切断物の撤去用の吊り孔が必要な場合、コアドリルで穿孔します。

  • 切断作業 直付式

    被切断物に切断機をアンカーで固定し、設置します。ワイヤーを被切断物・切断機に取り付けます。ワイヤーの両端にジョイントスリーブを圧着して無端状にします。被切断物に接触するワイヤー長を、ガイドプーリーを用いて調整します。切断機駆動プーリーを回転させ、ワイヤーに一定の張力を与えながら切断します。ワイヤーに毎分10〜20Lの冷却水を供給します。切断の進行に伴いワイヤーは切断機側に移動するため、冷却水位置の変更作業を行います。切断で発生した余剰ワイヤーは、切断機に付属しているプーリーに収納します。切削汚水は、仮設ピット等に圧送します。

用途

土木構造物

橋・高速道路・ダム・擁護壁・二次製品

建築構造物

建物改修・解体 壁・床・梁・柱・基礎
耐震補強工事 柱免震補強
煙突・地下構造物

水中構造物

杭・防波堤・パイル